Archive for December 4th, 2004

ソルボセイン、おそるべし

Saturday, December 4th, 2004

カーペットのないリビングの方に最近移動したスピーカーのサウンド・インシュレータを入手。さっそく試してみる。

こちらに越してきて2年以上住人がいなかった階下に、ついに入居者が来たために、夜遅くまで聴いているステレオの音の下への影響が気になり始めていたためだ。スピーカーの下には鉄アレイのように重量のある金属製の専用スタンドを敷いているのであるが、それでも床に伝わる振動がやや感じられていたので、より一層の音の伝道遮断が必要と判断したのだ。

購入したのはDAIKにあった「ソルボセイン」という素材を使ったもの。先週末に吉祥寺のオーディオユニオンで見たのは、どうも音を向上させる目的ためのものであるらしく、どれも硬質のものばかりで音の遮断に効果があるとは思えなかった。ソルボセインも決して安価ではないが、目的を考えると試す価値ありと考えたのだ。適用法は、インシュレータをスピーカーとスピーカスタンドの間に挟み込んだだけだ。

結果は、床への振動はずいぶん押さえられたように思えた。柔らかな材質なので、音にある程度「もや付き」が出ても仕方がないと最初から覚悟はしていたが、驚いたことに、音が「好み」の方にチューニングされたことだった。

床から伝わる音が、実は却って「もや付き」の原因になっていたらしく、こうした共振のファクターを遮断したことで、音の輪郭はこれまでよりもくっきりしたような印象さえ持つ。しかも耳に痛いような感じもなく、実にまろやかな味が出たような気がするのだ。音量を上げても昔ほど疲れない。

今日は、いろいろな作業をしながら昔入手して最近聴いていないジャズのLPソースを聴きまくったりした。そのあと、セルの「田園」のLPを聴いたが、あまりの音の暖かさを再認識し、オーディオの深さを垣間見た気がした。

リビングの蛍光灯を暖色系に変えたために起きた「錯覚」なのだろうか? まさかね。

明日は、ライヴ。あまり夜更かししないで明日に備えなければならない。