知らないことを誇る

知らない、ということは恥であるという「知」に対する基本姿勢はあるものの、あきらかな偏見と思われるような言説と出会って、人が誰かについて悪く言うのを聞いていると、そうした偏見を築き上げるだけの「知識」を自分が持ち合わせていないことを、幸いだと思うのである。つまり、あなたより(そのことについて)知らない私は、「少なくとも偏見を醸成しない種類の無知」を喜んでいるのである。

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