神話となるわれわれについて

われわれの生きている時代は、空を飛び、海を自在に航行し、星と星の間を旅することのできた神々の時代の神話に間違いなくなるし、そうなる前の時点では、われわれの存在がまず「古代人」という名誉ある呼称でひとくくりにされるプロセスを経るであろう。

 

そして、太陽の欠片(かけら)を地上にもたらし、それで暖を取り、煮炊きをし、星の裏側の同胞と会話をし、そのあげく、住む土地を失った愚かなる神々の末裔が、やがてわれわれの愚挙をすべからく語り継ぐことになるであろう。

 

だが、その核心となる部分については、「そのような古代にそのようなことを実現したはずがない」という圧倒的なまでの正論によって、邪教の扱いを受け、まともに取り合ってもらえない類の世迷い言として、またしても排除されるであろう。そして、「過去を語り継ぐことのできない」われわれの子孫は、またしても同じ過ちを犯すことになるだろう。

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