夢見ず眠る夜毎の漆黒について

Twitterから転載。

夢見ずに眠る毎日はほとんど毎晩死んでいるみたいなものだが、嫌がらずに就寝できるのは、ほぼ確実に起床できると信じているからだ。ただ「これ」が永久に続くとしたら我慢できないものだが、もっと我慢ならないのは、我慢ならないと感じる自我が消滅できるという考えが、他ならぬ自我に芽生えようとする傾向だ。

自我の消滅が信じられぬ自我が、深夜、漆黒の無我から目覚めると、自分も例に漏れぬ「死すべきものたる」現実に驚愕する。その衝撃が薄らいで行く時に、生きることの恐怖の永劫継続より、いつか無に帰する方がどれだけ楽かとも同時に思う。そして、死の訪ればかりは平等であることに幾ばくかの慰めを覚える。

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