Archive for July, 2004

その「飴」は甘くはない

Thursday, July 22nd, 2004

ボクには「足の付いた化け物」のようにしか思えない米国務副長官のアーミテージが、21日、憲法9条について「日米同盟関係の妨げになっている」「国連の安保理事会常任理事国入りしたいなら憲法改正を前向きに検討せよ」と発言したという報道があった。これが本当だとすれば、合州国政府の本音と、外交政策の一貫性のなさを自ら露呈させる「なりふり構わない」実に恥ずべき発言であると言わなければならない。いずれにしても、このような発言にわれわれ日本人は、いちいちビクビクすることはないのだ、本来は。

われわれがアーミテージのような「化け物」に言い返すべきはこういうことではないのか?

あなたがたがわれわれを武装解除するのに用意してきた平和憲法は、どんな事情であれ、戦後、われわれの国策となった。ありがたいことだ。しかし、不幸にしてあなたの国の属国として、また、冷戦構造の中で、まもなく同盟関係を強いられてきたが、結局、われわれを武装解除しておきたいのか、それとも軍事の面でもあなたがたの言いなりとして協力して欲しいのか、それについて戦後一貫した対応をしてこなかったという自覚があるのか。そもそも武装解除したのは、日本を再びアジアでの軍事的脅威にしたくないということではなかったのか?

もっと言えば、その後自分たち押しつけた憲法の精神を無視した法の拡大解釈や強いられた事実上の軍備拡大は、その軍備の矛先が少なくともアメリカに向かわないはずだというご都合的な期待の反映でしかなかったのではないか? 憲法9条の問題は、あなたがたアメリカ合州国の外交政策の問題でもある。われわれは合州国のパワーポリティックスによる外交政策の影響下にある以上、まず米国内の問題としてわれわれにどうなって欲しいのかの一貫性とコンセンサスを造るべきではないのか。そして外交政策の方針が、終戦後から変わってきたというなら、卑劣にも変わったのはあなた方自身で、一貫していないことを自ら認めるべきではないのか?

加えて、国連の常任理事国入りすることを「飴」としてわれわれを誘い出していることも、われわれに対する侮辱である。(参考文:この「セキュリティ」は誰のもの?: )われわれは、第二次大戦の戦勝国5ヶ国によって組織されている安全保障理事会常任理事国のひとつになることに、なんらの魅力も感じない。そういうことに日本国内で一致した意見ができているわけでもない。

その誘い出すやり方が通用すると思わせるほど、われわれは<国際社会>でバカにされているのだ。

実験

Thursday, July 1st, 2004

アップ
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