宿命論を越えて
Monday, December 10th, 2007プロメテウス朗読会の最終回となったその日、梅崎さんたちが宿命ということについてと、そのわれわれの精神への作用について言及されていたのだが、今になって思えば実に印象的であったので、それを書き留めておくことにする。
宿命論は、理解できる。あなたがどう関与しようが(関与しまいが)、すべてはどうなるか決まっているという考えだ。宇宙はその開闢以来、宇宙の内部で起きつつあるあらゆる出来事は、その寸前までに起きていた出来事の影響を受けて、寸分違わずどうなるか決まっているという考えだ。因果の連鎖。原因があって結果がある。理由があって効果がある。なるほど。これは宿命論でもあると同時に機械論的だ。つまりメカニズム的に宇宙を解釈するという(こう言って良ければ)ひとつの純然たる人間的思想だ。